賃貸物件の探し方【時期編 Part②】
オフシーズンが狙い目!安く借りられる時期とは?
~月別比較!引越しのベストなタイミング~
引越し時期を選べるのなら、できるだけ家賃や引っ越し料金が安い時期を選びたいですよね。引越しの繁忙期シーズンに引越し料金が高くなるというのは広く知られているところですが、実は賃貸の市場にも、オンシーズンとオフシーズンがあって、借りる時期によっては費用が安くなる場合があるのです。
ここでは、不動産会社の1年間の混雑状況と、お得に引越しができる時期をご紹介していきます。これからお部屋探しを考えている方は是非参考にしてみてください。
記事の目次
1.賃貸不動産会社の繁忙期と閑散期
・繁忙期は「1月~3月」と「9月~10月」の年2回
・閑散期は6月~8月
2.月別比較!お部屋探しにおすすめの時期は?
・お部屋探しの時期【1月・2月】
・お部屋探しの時期【3月】
・お部屋探しの時期【4月・5月】
・お部屋探しの時期【6月~8月】
・お部屋探しの時期【9月~10月】
・お部屋探しの時期【11月~12月】
3.繁忙期に部屋探しをするときのメリット・デメリット
4.閑散期に部屋探しをするときのメリット・デメリット
5.ズバリ!お部屋探しに一番おすすめの時期はいつ?
6.まとめ
◆繁忙期は「1月~3月」と「9月~10月」の年2回
主に賃貸物件を取り扱っている不動産会社の繁忙期は「1月~3月」と「9月~10月」の年2回あります。
1月~3月は4月からの新生活に向けて、1年で一番利用客が多い時期です。特に就職や進学などで一人暮らしをする人が多いので、単身用物件が一番増える時期でもあります。9月~10月は企業の転勤・異動シーズンのため、春の繁忙期に次いで利用客が多い時期となります。
◆閑散期は6月~8月
逆に1年で最も不動産会社の利用客が少ないオフシーズンは6月~8月です。春の引っ越しシーズンが終わって秋の異動シーズンを迎える前の、人の流れの少ない期間です。この時期は、梅雨や夏の暑さといった気候も関係して引っ越しする人が少ない傾向にあります。したがって引っ越し料金が1年で最も安い時期でもあります。
ここでは、お部屋探しやお引越しの需要が、1年でどのように変化していくのか、不動産会社の混雑状況を交えて解説していきます。自分にとってのお部屋探しの最適な時期を見つけてみましょう。
◆お部屋探しの時期【1月・2月】
→第1繁忙期!一年の中で物件数が一番豊富・選択肢広し
1年の中で最も多くの人と物件が動く時期です。4月からの新生活へ向け、3月までの入居を目指して入居申し込みをする人がほとんど。同時に、今まで住んだ部屋を解約する人も多い時期ですので、3月末に空いてくる物件の募集が一気に増えます。まさに物件の需要も供給もピークの時期となります。
したがってこの時期は不動産会社も大忙しです。お部屋探しをする多くの人の対応で、担当者は息つく間もないほどのスケジュールで動いています。これが不動産会社の「ハイシーズン」です。店内も大変混雑しますので、来店の際は必ず予約をとることをお勧めします。時間を確保することにより、じっくり相談することが出来ます。
◆お部屋探しの時期【3月】
→物件の数が少なくなる。新生活に間に合わせたい人は急いで!
ほとんどの人が3月中に引越しを完了するというスケジュールで動いているので、3月の中旬から月末になると物件の数がかなり少なくなってきます。しかし、まだまだ部屋探しをしている人は多く、相変わらず不動産会社は忙しい時期です。
一方、引越し業者の繁忙期も、不動産会社とほぼ同じです。1月~3月までが最も忙しく、特に3月中旬から4月の第1週にかけては引越し需要がピークを迎えます。この時期は他の時期に比べ引越し費用が高くなるので、「配属先がギリギリまでわからない」等のやむを得ない理由がない限りは、4月入居を目指すなら2月までに部屋を決めておいた方がベターでしょう。
◆お部屋探しの時期【4月・5月】
→ピークが過ぎ落ち着く時期。ゆっくり部屋探しがしたい人向け
4月中旬になると引越しピークが過ぎ去り、オフシーズンとなります。3月までの繁忙期に多くの物件は入居者が決まってしまうため、市場に出回る物件の数は減少します。ただし、ハイシーズンで入居が決まらなかった物件の大家さんは、このまま空室の状態が続くことを避けるために家賃を下げて募集をかけ直す場合もあります。また、値下げ交渉についても相談に応じてくれる可能性があります。不動産会社も繁忙期を終えているので、時間をかけてじっくり対応してくます。落ち着いて住まい探しがしたい人はこの時期がお勧め。ゴールデンウィークを利用して引っ越しができるのもこの時期のメリットといえます。
◆お部屋探しの時期【6月~8月】
→閑散期。費用を抑えてお得に住まい探しがしたい人はねらい目!
GWが終わり、梅雨のシーズンとなる6月。雨の中で荷物の搬出・運搬を行うのは非常に大変なので、引越し需要が少なくなります。また、暑さが厳しくなる7月~8月も同様に引越しを計画する人が少ないです。異動や転勤などを行う企業もなく、部屋探しをする人が減るため、不動産会社も閑散期となります。このため、ハイシーズンよりも家賃の値下げ交渉がしやすい時期ではありますが、実際は家賃を下げると他の入居者からクレームがくることもあるため、礼金を下げたり、入居後一定期間の家賃を無料にする「フリーレント」などで応じてくれる可能性が高いです。
引越す時期を選べるのであれば、ハイシーズンよりもお得に引越しできるこの時期がおすすめです。物件数は少ないけど、ゆっくりと比較検討したい人にはベストな時期です。
◆お部屋探しの時期【9月~10月】
→異動シーズン!第2繁忙期到来
9月・10月は、企業の人事異動による転勤などで引っ越しをする人が増加します。それにともない、春先の繁忙期に次いで、不動産会社も第2の繁忙期を迎えます。家族で転勤先に引っ越しする人も多いので、単身向けからファミリー向けの広い間取りまで出回ります。ただし、1月~3月よりは物件数が少ないです。10月は新築物件の数が一年で一番多い時期ともいわれています。これは、大家さんがハイシーズンである1月~3月に入居者を獲得するため、その前に完成するように建設計画を立てるからです。
◆お部屋探しの時期【11月~12月】
→物件がどんどん増えてくる時期。ハイシーズンを避けるならココ
年明けのハイシーズンに比べれば不動産会社も空いていて、引っ越し料金も安く設定されている年末。引っ越し需要が増える年明けに向けて、物件数もどんどん増えてくる時期です。推薦入試や就職活動で内定が出てくる時期なので、この時期から早めにお部屋探しを始める人もいます。年明けの混雑が始まる前に部屋探しを行い、年末までに部屋を決めてしまうと安心です。新築物件の募集が始まる時期でもあるので、新築の賃貸物件を狙う人は、この時期から探し始めると有利です。
◆メリット
①物件数が豊富
最大のメリットは、多くの物件の中から、希望の物件を探しやすいこと。
繁忙期に向けて新築物件の募集をかけたり、これまでの住居を引き払う人も多いので、広い選択肢の中から希望の賃貸物件を探すことができます。好条件の部屋や、これまで入居者で埋まっていた優良物件も数多く賃貸市場に出回ることになります。短期間で条件に合う物件を探すには、良い時期です。
②家電がセールで安く買える
家電量販店やインテリアショップでは、春が近づくと「新生活応援フェア」として家具や家電のお得なセット販売やセールを実施することがあります。
ハイシーズンであれば、このようなフェアを利用して家具・家電の費用を安く抑えられる可能性があります。
◆デメリット
①早い者勝ちで入居者が決まる
同じ時期に部屋探しをするライバルが多くなるので、タッチの差で他の人が契約してしまった…なんてこともよくあります。条件の良い物件からどんどん契約が決まってしまうので、スピーディーな判断も求められます。
②家賃など費用交渉はほぼできない
借り手が多い時期なので、大家さんは何もしなくとも空室が埋まります。よって家賃や敷金・礼金など物件にかかる費用の交渉をするのは難しいでしょう。
③引っ越し料金が高い
繁忙期は人員をフル稼働させても需要に追いつかないほど依頼が集中します。割引などを行わなくとも売上が見込めるので、必然的に引っ越し料金が高くなりがちで、希望の日時に予約が取れないことも。また、引っ越し料金の値引き交渉も、一筋縄ではいきません。
◆メリット
①家賃・条件の交渉が比較的しやすい
繁忙期が終わっても物件の入居者が見つからなかった場合、大家さんは「何とか自分の物件に入居者に入ってもらいたい」と思います。賃貸物件の家賃相場は大きく変動することはありませんが、敷金・礼金などの初期費用を下げたり、入居後数ヵ月分の家賃を無料にする「フリーレント」の条件で募集を行う場合があります。
②ゆっくりと部屋探しができる
繁忙期は不動産会社も忙しく、一人の顧客に割ける時間が限られてきます。一方、閑散期であれば落ち着いて相談に乗ってもらいやすくなります。比較的じっくり部屋を吟味することができるでしょう。
③引越し料金が繁忙期より安い
引っ越し需要がぐっと下がり、日程よりも料金重視の人が増えるため、引越し料金は相対的に安くなります。価格交渉に応じてくれる可能性が高まり、トラックや人員に空きがあるため希望の日時なども通りやすくなります。
◆デメリット
①物件数が少なく、希望の部屋が見つかりにくい
オンシーズンに多くの人が物件の契約を済ませているので、閑散期が始まる5月中旬以降は空いている物件そのものが少ないということになります。また、入居したばかりの人が多いことから新たに空室になる物件は少なめ。中には、条件が悪いために残ってしまった物件である可能性も。希望通りの物件がなかなか見つからないというケースも起こり得ます。
ズバリ!お部屋探しに一番おすすめの時期はいつ?
安さを取るなら「5月中旬~8月上旬」、いいとこ取りなら「11月」
月別に見てきたとおり、家賃が一番安くなるのは6月から8月です。特にゴールデンウィークが終わった5月中旬あたりから8月上旬はお部屋探しをする人が少ないため、空室を埋めようと家主が家賃を下げる傾向にあります。また家賃が下がらなくても、敷金や礼金、共益費や駐車場料金を下げてもらえる可能性も。フリーレント期間として1ヶ月家賃が無料になる場合もあります。賃貸は契約のタイミングで旧居と新居の家賃の二重支払いが生じる場合がありますが、フリーレント物件を選ぶことによってそれを回避することが出来ます。また引っ越し料金も安く済みますので節約ができます。
しかし物件数は年間の中で少ない時期です。そのため、家賃がある程度落ち着いていて物件数もそれなりにある、4月から5月と9月から11月が、お部屋探しにおすすめの時期といえるでしょう。1月から3月ほど不動産会社の混雑もなく、より親身に対応してもらえます。特に11月は転勤シーズンが一段落する時期で、ここから年末にかかるまでの期間は物件を探す人が少なくなります。また、この頃から来春の繁忙期に向けて新築の物件が増え始めるので、沢山の物件の中から選ぶことが出来ると言えます。「物件が少ないのも嫌だけど、ライバルが多くて引っ越し料金が高いのも嫌だな」という方は11月を狙ってみては?
新生活シーズンを控えた1月~3月は引越し件数がピークを迎え、不動産会社も忙しく、引越し会社の予約も取りにくくなります。
「そろそろ実家を出て一人暮らしに挑戦してみたい」「今の住まいが手狭になってきたので、いい部屋が見つかれば引越ししたい…」など、引越しの時期にこだわらない場合は、オフシーズンにお部屋探しをすることをおすすめします。物件そのものはもちろん、時期にも着目して、賢くお得に引越ししましょう!
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